「海の中道海浜公園」で働く女性 どんな仕事をしているの?

今回は、国営公園「海の中道海浜公園」でイベントなどを担当する、企画係長の小山内(おさない)朝香さんにお話をうかがいました。

小山内さんは、横浜市出身。福岡での勤務は憧れだったそうです。

お仕事や、趣味の話を生き生きと語ってくださいました。

―この仕事に就いたきっかけは。

 小さいころから植物や昆虫が大好きで、大学では樹林地の植生、大学院では絶滅危惧植物である「タコノアシ」について研究しました。卒業後は、人と生き物が関わり合う「公園」で働きたいと思い、2008年、全国の国営公園を管理する公園財団に入社しました。最初の勤務地は埼玉県滑川町の「武蔵丘陵森林公園」。日本初の国営公園です。次は北海道札幌市の「滝野すずらん丘陵公園」に勤めました。2014年に、念願の福岡勤務となりました。

―今はどんな仕事を担当しているのですか。

 コンサートやマラソンなど、海浜公園でのさまざまなイベントを担当しています。植物との関わりは少ないですが、公園をどう利活用するかを考えるという点で、やりがいのある仕事です。

 現在は、フラワーピクニックを開催中です(~5月7日まで)。このイベントは、今年で30回目を迎えました。

―樹木医の資格を持っているそうですね。

 福岡県樹木医会に所属し、街路樹の診断などをしています。暮らしの安全維持、歴史文化の保存など、社会貢献できる部分も多いと感じています。天神に出掛けたときも、ついつい街路樹を見てしまいます。3月下旬に福岡市の舞鶴公園で開催された「福岡城さくらまつり」では、桜のガイドなどを行いました。

福岡県は、樹木医の活動が盛んで、レベルも高いんですよ。私はまだまだ修業中です。

昨年からは、海浜公園で樹木医の仕事を親子で体験してもらうイベントを始めました。「将来は絶対に樹木医になりたい」という子どもや、「樹木医に興味があった」という親御さんが多く、樹木医への関心の高さを感じています。

樹木は動けないので。周りの環境を整えてあげることが大事。環境について考えてもらうきっかけになればと思います。

―今後の抱負は。

 これまで、どの仕事でも良い指導者や上司に恵まれ、多くのことを教わりました。これからは、自分が人に何かを与えられるようになりたいです。

――教わったことで、印象的なものはありますか。

 大学院の恩師から言われたことですが、一つのことにとらわれず、全体を見なさいと教えられました。会社でつらいことがあっても、社会全体として大きく、俯瞰的に物事をとらえることが大切だなと思います。

――趣味は何ですか。

 園芸です。自宅のベランダで、いろんな植物を育てているんですよ。

お菓子作りも好きですね。先日は、摘んだヨモギと白玉粉と混ぜて、だんごを作りました。

小川糸さんの小説「食堂かたつむり」に登場する「ウサギのためのビスケット」を作りたくて、試行錯誤しながら再現しました。

ヤマアジサイ、ローズマリー、ラベンダーなどを育てています

 

「食堂かたつむり」に登場するビスケット。刻んだクルミと、ドライラベンダーを入れて焼きました

「食堂かたつむり」に登場するビスケット。刻んだクルミと、ドライラベンダーを入れて焼きました

 あとは読書、海釣り、スキューバダイビングなどですね。最近、車を買ったので、ドライブにも出掛けたいと思っています。

福岡に住んで3年余り。ゆかりのない土地でしたが、住みやすく、食べ物もおいしいですね。佐賀県も好きです。佐賀には、「九州の尾瀬」と呼ばれる樫原(かしばる)湿原があり、いろんな昆虫や植物がいるんですよ。

温泉や海に恵まれた九州での生活を、楽しみたいですね。

※情報は2017.4.22時点のものです

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