10代が主役のライブイベント「BLUE SPRING」の軌跡 二宮由佳さん、合原綾加さん  

「10代のためのライブイベントを企画したい!」

2006年夏、当時19歳の女子大生だった二宮由佳さんの発案でスタートした「BLUE SPRING(ブルースプリング)」。

毎月、福岡市・天神で10代のライブイベントを開催し、毎回約100~150人を動員。2013年8月の100回記念を節目に、惜しまれつつ「必ず帰ってくる」という宣言とともに、ブルースプリングは約7年間の活動に休止符を打ちました。

10代の夢を応援し、同世代の仲間たちと駆け抜けた二宮さんの「ブルースプリング(青春)」。

このたび、ブルースプリングの立ち上げの経緯と軌跡をまとめた電子書籍「BLUE SPRING 青春を応援し続けた、もうひとつの青春」が配信されました。

今回は、二宮さんと、本書のインタビュー&執筆を担当した合原綾加さんにインタビューしました。

二宮さん(右)と合原さん(左)

二宮さん(右)と合原さん(左)

Q)ブルースプリングの立ち上げの経緯を教えてください。

二宮さん)私自身、高校時代にバンド活動に取り組んでライブも開催しましたが、経済力がない高校生にとって共演者募集や観客の動員、料金など学生ではやりにくいことばかりでした。そこで、「発表する場がないのならつくってしまえ!」ということで大学1年の夏に「ブルースプリング」を立ち上げたんです。

 

ブルースプリングは、

・チケット500円(学生でも参加しやすい)

・アクセスの良い天神の中心で開催

・禁酒禁煙

・午後8時終演

など、学生が参加しやすいスタイルを確立。「親から反対されたこと、大人が不安に思っていることを一つ一つクリアしたんです」と二宮さん。

2006年、ブルースプリングを立ち上げた当初の二宮さん(写真右)と友人の林香織さん

ブルースプリングを立ち上げた当初の二宮さん(右)と立ち上げから草創期に携わった林香織さん=2006年

Q)19歳のときに立ち上げて7年間もライブを主催されました。大変な苦労もあったと思います。

二宮さん)当時はSNSも広がってなく、出演者が集まらず足りない分は手出しをしたこともあったし、「どうせ学生でしょ」と軽く対応されて、うまくいかないことも多かったです(笑)。イベント開催が難しくてキャンセルしたら、高額のキャンセル代を請求されて大学のトイレで泣いたこともありましたし、営業先で悔しい思いをして、友人とバイクに乗って「くそやろー!!!」って叫びながら走ったこともあります(笑)

若者のライブ活動を裏方で支えようと奔走していた二宮さん(2012年)

若者のライブ活動を裏方で支えようと奔走していた二宮さん(2012年)

宮崎を拠点に活動中の『ベランパレード』

宮崎を拠点に活動中の『ベランパレード』。福岡だけでなく、ブルスプの活動は九州の若者にとって大切な「場所」だ

Q)そうした悔しい思いをバネにして、7年間も続けてこられたんですね。

二宮さん)いろんな悔しい思いが原動力になりました。「見返すリスト」というものを作って、「絶対に見返してやる!」という思いで夢中になって走り回っていました。けれど、「学生でしょ」と言われることがある一方で、「学生なのに大したもの」と応援してくださる方、協賛してくれる企業もありました。支えてくれる仲間、応援してくれる人がいたからこそ続けてこられたのだと思います。

初めての野外イベント百道海浜公園で開催した時の写真。まるで海の上で演奏してるみたい! と出演者にも評判だった(2008年)

初めての野外イベント百道海浜公園で開催。まるで海の上で演奏してるみたい! と出演者にも評判だった(2008年)

百道海浜公園の野外イベントの翌年、2009 年のパサージュ広場にて

百道海浜公園の野外イベントの翌年、2009 年のパサージュ広場にて

Q)電子書籍には、二宮さんのブルースプリングにかける熱い思いと葛藤、ブルースプリングを通じて得た仲間たちの絆が爽やかに描かれています。執筆された感想をお願いします。

合原さん)私は高校2年生のときにはじめてブルースプリング主催のライブを観に行き、卒業後、スタッフとして携わることができました。途中から入ったので、草創期の話を改めて二宮さんやメンバーの方たちに聞くことができたことは光栄です。とにかくすごい!すごいイベントに自分も携わらせてもらっていたんだ、と改めて思いました。

アルバムを眺めながら当時を振り返る二宮さん(右)と合原さん

アルバムを眺めながら当時を振り返る二宮さん(右)と合原さん

Q)最後に10代の方へメッセージをお願いします。

合原さん)この電子書籍を通して、少しでもブルースプリングの素晴らしさや二宮さんの想いを伝えることができれば幸いです。また、ブルースプリングが復活するときがきたら、ぜひみんなにもブルースプリングのエネルギーを体感していただけたらと思っています。

二宮さん)まずは行動。頭で考えるより行動してから分かることもたくさんある。自分の『想い』を口に出して、みんなに伝えたらきっと共感してくれた人たちが支えになってくれる。叶うという字は「口」と「十」でできているんだから、10回人に伝える気持ちで、やりたいことを伝えたらきっとなんとかなる。そして、ライブで味わえるホールでの一体感、ワクワク感をぜひ体験してほしい」

ブルスプイベント100回達成を記念したチラシ

ブルスプイベント100回達成を記念したチラシ

ブルスプは10代の青春そのものだった

ブルスプは10代の青春そのものだった

■BLUE SPRING 青春を応援し続けた、もうひとつの青春

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※情報は2014.6.12時点のものです

二宮由佳さん、合原綾加さん

二宮由佳(にのみや・ゆか)

1987年生まれ。中村学園大学流通科学部卒業。大学1年生(19歳)の時に10代が主役のライブイベント「BLUE SPRING」を立ち上げ、2013年夏に100回目を記録。2008年、フジサンケイ・大和証券「女性起業家ビジネスプランコンテスト」女子学生賞、九州NBC「九州発・ビジネスプランコンテスト」優秀賞を受賞。

合原綾加(ごうばる・あやか)

1991年生まれ。九州産業大学国際文化学部日本文化学科卒業。高校時代にBLUE SPRINGと出会い、2010年、大学進学と同時にスタッフに。電子書籍出版にあたりインタビュー&執筆を担当し、卒業前に脱稿。

福岡の好きなところは?
いろいろなところに出張もするけれど、やっぱり住むなら絶対福岡!と思うくらい福岡が好きです。
海も山もあって、美味しいものが高級なお店に行かなくても新鮮で食べられ、いろんなところに行かなくても天神や博多で用事が済み、高層ビルがなく圧迫感もない福岡が好き。

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