はさみとくしを持って世界中を飛び回り、人々を美しくできる

ロンドン在住の美容師、石井曜子さん

 英国や米国、カナダ、ドイツに店舗を持ち、カット技術で世界的に有名なヴィダルサスーン美容室(本店・ロンドン)。その最前線で約40年活躍し、後進の教育にも携わる石井曜子さん=ロンドン在住=が5月に、福岡市を訪れました。提携する美容室や美容専門学校で、カットの技術や接客について指導しました。

持ち歩く手帳は、分厚く膨らんでいる

持ち歩く手帳は、分厚く膨らんでいる

 石井さんは東京出身。山野美容専門学校(東京)を卒業後、美容師として都内の美容室に勤めていましたが、「海外で働きたい」と、1973年に渡欧。

 最初に勤めたのは、王族や女優らが常連として通う「アレクサンドル・ドゥ・パリ」ローマ店。言葉の壁にぶつかり、仕事も思うようにできず悩んでいた石井さんに、ある日常連の女性が声を掛けました。「苦しい時が一番成長している時なのよ」。その人は、当時既に引退していた、女優のオードリー・ヘプバーンさんでした。その後ロンドンに渡り、ヴィダルサスーン社に入社しました。

 1991年、石井さんは、美容師や美容師を目指す学生を育成する「サスーンスクールシップ」を創設。今回の福岡訪問はその一環でした。「自分が苦労した分、若い人たちに確かな技術を伝えたい」。現在は日本だけでなく、韓国や台湾でも教えています。

福岡市内の美容室で、カットの技術を指導した=5月15日

福岡市内の美容室で、カットの技術を指導した=5月15日

 座右の銘は「日々是新」。常に手帳を持ち歩き、印象に残った言葉などを書き留めています。指導内容なども書き込まれた手帳は、分厚く膨らんでいます。美容師の魅力は、「はさみとくしだけを持って世界中を飛び回り、人々を美しくできる」。7月中旬まで日本に滞在し、若者たちと触れ合う日々を送ります。

※情報は2017.6.15時点のものです

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