夢と情熱を追い続けて Saaya Suga/須賀紗彩さん(サンバダンサー)

サンバの聖地ブラジル・リオデジャネイロで行われる世界最大の祭典「リオのカーニバル」。

世界中から90万人が訪れ、圧倒的な音楽とダンスに熱狂する「地上最大のショー」に、今年はトップリーグであるグルーポ・エスペシアルに出場するスペシャルチームにて、4人の日本人パシスタ(トップダンサー)が出場しました。今回、インタビューしたのは、パシスタとして今年3月、カーニバルに出場した須賀紗彩さん。須賀さんに、サンバの魅力や今後の夢について聞いてみました。

Q)日本人パシスタとしてリオのカーニバルに出場した率直な感想を聞かせてください。

A)「やってやったな」という感じでしょうか(笑)。私が出場した「マンゲイラ」というチームは、リオでは歴史も人気もある伝統的なチームです。パレードは1チーム約3000~4500人で構成され、その中でフリーで踊るパシスタは約70人。とても名誉あることだと思っています。

Q)ダンスはいつごろから始めたんですか?

A)5歳のころからクラシックバレエを学んでいました。高校は自由の森学園(埼玉)に通ったのですが、選択授業が充実していて、授業の中にサンバがありました。そこでサンバと出会い、高校生チームとして浅草サンバカーニバルにも出場。サンバに魅了されて以来、毎年浅草サンバカーニバルに出場しています。

Q)サンバの魅力は何ですか。

A)たとえば、クラッシックバレエでは決まった型があり、それに振り付けが入ってきます。サンバは決まった振り付けがない。高速のステップを踏みながら、リズムに乗り、音楽の中でどれだけ自己表現をするかが重要です。技術的なことも必要ですが、その人自身の自己表現がダンスを通じてできる。それが踊りとしてのサンバの魅力だと思います。

Q)日本人がリオのカーニバルでパシスタとして出場するなんて驚きました。

A)私が初めてリオのカーニバルを観に行ったのは2012年。踊るつもりで観に行ったのですが、あまりのパワーに圧倒されて見入ってしまいました。カーニバルは総合芸術で「動くオペラ」とも言われています。最高のパフォーマンスとエンターテイメントに感動して「次は出る」「今度はここで踊るために戻ってくる」と思い、帰国しました。

Q)その願いが叶ったんですね。

A)カーニバルは簡単に出場できるものではありません。カーニバルに出場したい、という一心で、昨年9月にブラジルへ出国。半年間、猛練習をしました。ポルトガル語もほとんど分かりませんでしたが、情熱があれば何とかなる。当日パレードをする4500人の中でパシスタはわずか70人と狭き門ですが、「絶対に出場する」という強い思いが結果につながったんだと思います。

Q)須賀さんのポリシーを教えてください。

A)ぶれずにやりきること。ダンサーとして、「今」に集中して今やるべきことに全力を注ぐことです。

Q)失敗談などはありますか?

A)私は身長145㎝と小柄なのですが、サンバのダンスでは高いヒールを履きます。本番ではこけなかったのですが、カーニバルの練習ではよくこけました。観客には分からないように踊っていたのですが、仲間には「今日もこけていたね」と笑われていました(笑)

Q)未来への自分へメッセージをお願いします。

A)強い思いと少しの行動力があれば、願いはきっとかなう。思い描いたイメージを大切に、夢を持ち続けたい。踊れる限り踊り、将来は子どもたちにダンスの楽しさを教えたい。

※情報は2014.6.29時点のものです

Saaya Suga/須賀 紗彩さん

埼玉県出身。サンバダンサー、インプロビゼーションパフォーマー。2014年3月、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルで日本人パシスタとして出場。現在は、福岡市のブラジル料理店「ドイスラゴス」などでショーに出演。

来年のカーニバルに出場するため、今秋ブラジルに出国予定。

福岡の好きなところは?
温かい人柄が好き。どんたくパレードや山笠もサンバにつながる雰囲気があると思います。また、博多弁とポルトガル語はイントネーションが似ていますね。

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