音楽のコンシェルジュが教える、春から聞きたい、知らない音楽

せっかくの春なので、これまでに聞いたことのない音楽にチャレンジしてみませんか?六本松 蔦屋書店で、レコードのセレクトをしている松尾宗能さんに注目ミュージシャンを聞きました。

日本の現在進行系ポップス

「最近のアーティストは、配信+アナログ盤で新曲を出すことが増えました。やはり配信だけだと形がなくて物足りない。そこでレコードのモノとしての価値が増し、コミュニケーションの道具として再認識されているんだろうと思います。僕が傾向としておもしろいなと思っているのは、“地元を持っている”ミュージシャンの強さ。福岡はもちろん、大阪、宇都宮など、みんな東京だけが正解だと思っていなくて、自分の足場をしっかり持っています。その手の届く範囲でしっかり音楽を届けようとしているグッドローカル感に惹かれます。彼らの曲を知ってほしくて大手ショップには並ばないけど、直接やりとりして入れているレコードもあるんですよ」

SOLEIL

SOLEIL

14歳の女の子がボーカルなのですが、バンドの音がゴリゴリの実力派という不思議なバランスのバンドです。60年代のレトロなムードを取り入れたガールズポップが、いま異様に心地いいです。

 

バクバクドキン

バクバクドキン

ガールズヒップホップユニットです。とにかく、おもしろくてかわいい! 日常のことをラップしているのですが、まるで隣で女の子が話しているのを聞いているみたいです。ちょっと性格悪そうなのも、いい。

 

MANON

MANON

曲がすごくいいんですよね、60年代のオールディーズっぽいポップスなんだけど、それをいまのやり方でぶっ壊してる(笑)。MANONちゃんはインストアライブもやってくれて、すごく盛り上がりました。

 

70年代のロック&ポップス

「実は、10代の女性が買っていってくれることも多いです。音楽ってみんなで楽しむものでもあるけど、プライベートなものでもありますよね。“みんなは知らないけれど、わたしは好き”というスタンスを見ると、すごくかっこいいなぁ、いい音楽の聞き方してるなぁと思います。70年代は、音楽的には趣味嗜好が細分化していく爛熟期。いまの音楽に繋がる源流が見つかる時代でもあります。フォークっぽいものもあれば、シティポップもあれば、パンクも出てくる。知らないバンドも多いと思うので、ジャケ買いもおすすめ。意外と好きなもののカンって当たるものです」

Crosby, Stills,Nash & Young

Crosby, Stills,Nash & Young

開放的な空気が心地よい、フォーキーなロックグループです。全体に流れる、フリーダムな感じがよくって、「新しいことやろう!」「GO WEST」という機運に満ちていた、当時の西海岸の風景が目に浮かびます。

 

Daryl Hall & John Oates

Daryl Hall & John Oates

一転こちらは、都会のメローな空気をR&Bに乗せて歌ったグループ。「ブルー・アイド・ソウル」という言い方で、白人のソウルミュージックとして人気を博しました。シティポップ好きとは相性がいいんじゃないかな?

 

Madonna

Madonna

ちょっと時代は下って、言わずと知れたマドンナ! 時代のアイコンでど真ん中にいたように感じますが、実は音楽的にはアンダーグランドとメジャーの境目を溶かしたのが、マドンナの功績じゃないかなと思っています。

 

六本松 蔦屋書店 音楽のコンシェルジュ/松尾宗能さん

六本松 蔦屋書店には、新品・中古を合わせて、 約3000枚のレコードが並んでいます。松尾さんによれば、「極端にアバンギャルドな ものではなく、中庸いわば ミドル・オブ・ザ・ロードな ものを仕入れる ようにしています。幅広い層の人がやってくる お店だということもあるし、 僕自身の好みでもあります。いまの感性を 刺激するものを並べているので、わからないことが あったら、なんでも聞いてくださいね」とのこと。

 

※情報は2018.3.22時点のものです

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