戦中戦後、女性たちのノンフィクション「戦争とおはぎとグリンピース」出版!

本紙で60年以上続く女性投稿欄「紅皿」から、戦中戦後を生きた女性たちの日常が伝わる貴重な証言集が誕生しました! 5月20日からは装画・挿絵を担当した画家、田中千智さんによる原画展が福岡市中央区赤坂のギャラリーで開かれます。

「紅皿」は敗戦から9年後、神武景気を迎える1954(昭和29)年に始まりました。およそ600文字という制限の中で、女性たちは日々の喜びや悲しみを表現力豊かにしたためていきます。

この本の編集にあたり、欄開設から10年間に寄せられた3千を超える物語に目を通しました。戦争に関連する言葉「空襲」や「赤紙」、「引き揚げ」、「特攻」、「戦死」…などが載った投書を選り分け、300余りにのぼったその中から、当時の空気やにおいが伝わるような名文42編を掲載しています。

戦地から戻る息子をおはぎを抱えて待つ母親、配給された古い鍋に残る母の思い出、貧しい暮らしの中に親子で見つけたささやかな喜び…。そこには、当たり前の日常を送るという幸せを諦めず、理不尽な現実に向き合う女性の姿が描かれています。

当時は10代、20代の投稿者も多く、きっと今の同世代にも響いてくれるのではないかと思います。

当時の人々にとっては、誰しも経験した話です。しかし、戦後70年を過ぎて振り返ると、普段の生活の中に「戦争があるという異常」が際立ちます。一度立ち止まって考えるべき今だからこそ、読んでほしいノンフィクションです。

 

婦人の新聞投稿欄「紅皿」集

戦争とおはぎとグリンピース

【編者・発行】 西日本新聞社

【体裁】 四六判/216ページ/並製

【定価】 1512円(税込)

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