稀代の軍師 激動の生涯「官兵衛展」福岡市博物館で好評開催中!

NHK大河ドラマでもおなじみの「軍師官兵衛」特別展が、福岡市博物館で開催中です。9月21日まで。

播磨国(兵庫県)中部の豪族・小寺政職に仕え姫路城を預かる身分からスタートした官兵衛は、軍師として織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人の天下取りの行方を左右しました。特別展では、黒田官兵衛(1546~1604)の59年の生涯をゆかりの品々でたどります。

白檀塗合子形兜 桃山時代 16世紀 もりおか歴史文化館

白檀塗合子形兜 桃山時代 16世紀(もりおか歴史文化館)

戦場で官兵衛の「赤合子」と恐れられた朱色の合子形兜。当時は鮮やかな赤色で、存在感たっぷりだったそうです。

朱漆塗合子形兜・黒糸威五枚胴具足

朱漆塗合子形兜・黒糸威五枚胴具足(福岡市博物館)

お椀をさかさまにした形の兜は、官兵衛のひ孫・福岡藩3代藩主黒田光之が官兵衛の兜をまねて作ったもの(江戸時代 貞享5年 1688)。鎧は桃山時代(16世紀)のもので、官兵衛所用のものです。

刀 名物「圧切長谷部」(国宝)南北朝時代 14世紀(福岡市博物館)

刀 名物「圧切長谷部」(国宝)南北朝時代 14世紀(福岡市博物館)

官兵衛30歳のとき、織田信長を岐阜城に訪ねた際、授けられた切れ味鋭い刀。国宝です。

厳かな雰囲気の館内。戦国動乱の世の流れが目の当たりにできます。

厳かな雰囲気の館内。戦国動乱の世の流れが目の当たりにできます。

大身鎗 名物「日本号」室町~戦国時代(福岡市博物館)

大身鎗 名物「日本号」室町~戦国時代(福岡市博物館)

こちらは、大河ドラマで速水もこみちさんが演じている母里太兵衛が小田原征伐の際、広島藩土福島正則の京都伏見での酒宴で、大杯を飲み干した代償に呑み取ったとされる「日本号」。黒田節「♪酒は呑め呑め 呑むならば 日本一(ひのもといち)のこの槍を 呑み取るほどに呑むならば これぞ真の黒田武士♪」にもエピソードが残っています。

※母里太兵衛と日本号のエピソードはこちら⇒☆☆☆

博多駅前にある母里太兵衛像

博多駅前にある母里太兵衛像

室町時代末期から安土桃山時代に「変わり兜」というその名の通りちょっと変わった兜が流行したそうですが、いろいろなユニークな兜を見ることができるのも楽しみのひとつです。

金瓢箪頭立蟹爪脇太六十二間星兜 桃山時代(個人蔵)と黒田二十四騎図 江戸時代後期(福岡市博物館)

黒漆塗桃形大水牛脇太兜 安土桃山時代(福岡市博物館)

変わった兜なので、人ごみの中でも目立ちそうですね。

関ヶ原戦陣図屏風 江戸時代後期(福岡市博物館)と関ヶ原合戦図絵巻 江戸時代(岐阜市歴史博物館)

関ヶ原戦陣図屏風 江戸時代後期(福岡市博物館)と関ヶ原合戦図絵巻 江戸時代(岐阜市歴史博物館)

画面中央右あたりに一の谷の兜をつけた長政を発見!

画面中央右あたりに一の谷の兜をつけた長政を発見!

今回の展覧会の見どころの一つは、「軍師」としてだけでなく「文化人」としての官兵衛を知ることができることです。会場には、茶の湯や和歌・連歌に造形が深く、キリスト教にも理解を示していた官兵衛ゆかりの品々が展示されています。

 

最後に紹介するのは、官兵衛が亡くなる前に詠んだ辞世の句。

黒田如水辞世和歌短冊 慶長9年(1604)福岡市博物館

黒田如水辞世和歌短冊 慶長9年(1604)福岡市博物館

59年にわたる人生、いろいろあったけれど精いっぱいやってきたので悔いはない―。そういった心情が伝わってくる歌でした。

 

※特別展は、期間中作品の入れ替えがあります。

※Tomoe.Kさんの動画はこちら↓

※情報は2014.8.3時点のものです

福岡市博物館

住所福岡市早良区百道浜3丁目1-1
TEL092-845-5011
FAX092-845-5019
URLhttp://museum.city.fukuoka.jp/
その他

入場料は一般1300円、高校・大学生900円、中学生以下無料。

月曜休館(月曜が祝日・振替休日の場合はその翌日)。

開館時間は午前9時半~午後5時半

※7、8月は日・祝日を除き午後7時半まで開館(入館は閉館30分前)

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