ビッグなサイズにぎょぎょっと驚き!龍宮寺に人魚の骨が!

「福岡はショッピングやグルメはとても充実しているけれど、“観光”となると行くところがない」なんて話をよく耳にします。でも、地元民にもあまり知られてないだけで、観光すべき名所や穴場はあるんです。「へぇ~、知らんかった~」という観光の穴場や、ココ、実は名所なんですというとっておきのネタをご紹介します。

■博多の人魚伝説
キャナルシティ劇場ではミュージカル『リトルマーメイド』が好評ロングラン中ですが、実は博多にも人魚伝説があるのをご存知ですか?

博多区冷泉町の大博通り沿いに、その名も「冷泉山 龍宮寺」というお寺があります。

この「龍宮寺」に伝わる人魚伝説は、寺が海辺に浮かぶように立っていたので「浮御堂」と呼ばれていた鎌倉時代の貞応元(1222)年、漁師の網に人魚がかかったというもの。

その報せに朝廷から勅使として冷泉中納言が派遣され、安倍大富という占い博士に占わせたところ、「国が長く久しく繁栄するという吉兆です」と言ったとか。

人魚は「浮御堂」に手厚く埋葬されました。後に人魚は龍宮から来たのだろうということで「浮御堂」は「龍宮寺」と改名され、勅使の姓をとって「冷泉山」と号されたといいます。実際、境内には人魚を埋葬したという「人魚塚」があるのです。


■博多のマーメイドはジャイアント!?
ただ、このマーメイドがファンタジーと決定的に違っていたのは、その大きさ。

原本は室町時代のものという絵図(現存するものは江戸時代の写し)には球を3つ持った人魚が描かれていて、大きさは「八十一間」と記されています。一間=1.8mとすると、なんと146m!

リトルマーメイドどころか、とんでもないジャイアントマーメイドだったということになります。

人魚というよりむしろ“人鯨”と呼ぶべきかもしれませんが、何せ800年も昔の話なので、語り継がれるうちに尾ひれがついてしまったのかもしれませんね(“人魚”なだけに)。


■現存する「人魚の骨」
寺宝として「人魚の骨」も伝わっており、ご住職にお願いして見せていただきましたが、確かに大柄な動物のような骨がありました。

昔は縁日の際に「人魚の骨」を浸けた水を参拝客に飲ませていたそうですが(人魚は食べると不老長寿になると言い伝えがある)、骨を持ち帰る輩が多く、今では少ししか残っていないのだといいます。

今でも「博多秋博」などのイベントの際には「人魚の絵」や「人魚の骨」をお参りさせていただけるようです。

龍宮寺:福岡市博多区冷泉町4-21

※情報は2018.5.8時点のものです

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兵土G.剛

福岡歴史さんぽ案内人。

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