天神地下街で行列ができる三つの洋菓子店。その人気の理由を探った

福岡市の天神地下街で人気を集める三つの洋菓子専門店があります。「ベイクチーズタルト」、アップルパイの「リンゴ」、ザクザクした食感のシュークリームが売りの「クロッカンシューザクザク」。この3店、実は同じ会社が運営しているということはあまり知られていません。なぜこれほど人気を集めているのか-。その戦略を探ってみました。

とある平日の夕方。この日も、ベイクチーズタルトの前には商品を求める長い行列ができていました。商品を購入した人たちが手にする黄色の袋が、薄暗い地下街でも目を引きます。

平日の夕方のベイクチーズタルト

天神地下街にベイクがオープンしたのは2015年9月。続いて17年5月にリンゴが、18年3月にはクロッカンシューザクザクがオープンしました。ベイクのイメージカラーが黄色なのに対し、リンゴは赤、ザクザクは水色。それぞれ異なるイメージを打ち出しています。

赤が目を引くリンゴ

この3店を運営するのは東京に本社がある「ベイク」。北海道で洋菓子店を営む家で育った長沼真太郎会長が2013年に創業した会社です。長沼会長は「菓子業界のオーナーは95%がパティシエ。見せ方などで課題を感じていた」と語っています。

よりポップな印象のクロッカンシューザクザク

天神地下街の3店に共通するのは、1店で販売する商品数が極端に少ないこと。商品数を絞っているのは店舗運営がしやすく利益率がいいためで、その分、食材やデザインにお金をかけられるのだといいます。商品そのものの魅力に加え、天神地下街という限られた空間に3店も出店できるのは「それぞれが違う店に見える」という見せ方もポイントになっています。

ベイクチーズタルトで販売する商品はチーズタルトだけ

商品は大部分を札幌市などの食品工場で作ってから各店のオーブンで焼き上げ、できたてを提供。できたてであることをアピールするため、店舗は足元までのガラス張りになっていて、通りからも工房の様子がよく見えます。 各店で焼ける数に限りがあることも、長い行列ができる原因の一つになっているそうです。

同様の手法をベースに、店舗を拡大しているベイク。現在は、9カ国・地域で8ブランド93店を展開しているといいます。福岡で新たな店がオープンする日も遠くないかもしれません。

※情報は2018.6.22時点のものです

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