明太子もタクシーもハロウィン仕様! 商戦ピーク、ブームには頭打ち感も

 あす31日はハロウィーン本番。九州の商業施設でも、お菓子やコスプレ用化粧品など関連グッズの商戦がピークを迎えている。若者や家族連れを狙って年々、商業施設やイベントでのにぎわいも増す一方、市場規模は2年連続で縮小するなどブームには頭打ち感も。仮装やグッズ販売以外の魅力を打ち出せるか、各企業とも趣向を凝らしている。

カラフルなお菓子が人気を集めているという天神ロフトのハロウィーングッズ売り場=29日、福岡市

 限定商品やイベントで盛り上がっているのは、百貨店などの商業施設だ。

 博多阪急(福岡市)は、ハロウィーン仕様の背景で写真撮影ができるスポットを用意。子ども服売り場にはお姫さま気分を味わえるドレスの期間限定ショップを設け、子育て世代の集客を狙う。今年で3回目の取り組みで、参加者も年々増えているという。

山口油屋福太郎のチーズ明太「めんたま」

 地下食料品売り場ではカボチャのおばけを模した洋菓子や和菓子など約10種類を販売。山口油屋福太郎(福岡市)のクリームチーズとめんたいこで目玉を表現した「めんたま」や、やまや(同)の「ファラオ明太」など、商品の奇抜さにもこだわった。担当者は「ハロウィーン気分を地元の特産品でも味わってほしい」と話す。

やまやの「ファラオ明太」

 鶴屋百貨店(熊本市)は、仮装を楽しむ若い世代に百貨店に親しんでもらうきっかけをつくろうと、無料で化粧品を使いハロウィーンメークを楽しめる「コスメバイキング」を今年初めて設置。百貨店内に出店している化粧品約20ブランドの口紅やチークなど数百種類を1階の特設会場にそろえた。同社広報は「若い女性たちと百貨店との接点にしたい」としている。

 ハロウィーンを会社のPRのチャンスとして活用する地場企業もある。

 タクシー会社のラッキーグループ(福岡市)は、ドラキュラや海賊などの衣装に特殊メークを施したドライバーが、助手席に骸骨を乗せて運転する「ハロウィーンタクシー」を3台運行している。2016年に始めたところ、SNSで評判になり、近隣の子ども会が毎年予約するなど、すっかり定着。光冨義倫代表取締役は「売り上げに特段貢献する取り組みではないが、『ラッキーらしくて面白いね』と感じてもらえたら」と話す。

ラッキーグループが運行しているハロウィーンタクシー。ドライバーも仮装している=福岡市

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 秋のイベントとしておなじみになったハロウィーンだが、推計市場規模はバレンタインデー市場を超えた2年前をピークに縮小に転じた。日本記念日協会(長野県佐久市)によると、今年の推計市場規模は前年比5%減の約1240億円。若者らが仮装して街頭に集まり派手に騒ぐなどの動きが社会問題化したり、9月から始まる商戦の長期化で間延び感も出たりしているという。

 特設売り場で仮装衣装や小物などを扱う天神ロフト(福岡市)は、商品点数を約340点と前年の商戦より3割削減。今年はハロウィーンならではのカラフルなお菓子が人気を集めている。担当者は「友人や家族と楽しい時間を過ごす機会と考える人が増えたのでは」と分析する。

 福岡タワーは今年、長崎県出身のクリエイターと組み、インスタグラムで人気のキャラクターと一緒に写真撮影を楽しめるコーナーを6カ所設置。例年のハロウィーン仕様とは異なるイベントがSNSなどで話題になり、「関東など県外からの観光客も増えた」(担当者)という。

 ブームから定着に向け曲がり角に差し掛かったハロウィーン。日本記念日協会の加瀬清志代表理事は「街頭で仮装する以外の楽しみ方を提案するなど、企業側の工夫も問われる」と指摘する。

※情報は2018.10.30時点のものです

西日本新聞

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