鞍手町で仏像めぐり☆こんなところに「身代わり不動尊」!!

縄文時代の貝塚や平安時代の仏像、江戸時代の古文書など多くの歴史遺産が伝わる福岡県鞍手町で、仏像巡りをしました。

 

最初に訪れたのは、中山不動尊。直方・北九州地域が見渡せる剣岳のふもとにある「中山不動尊」の別名は「身代わり不動尊」。日ごろから信仰していれば、大きな災難にあった時に身代わりになって救ってくれるという言い伝えが地元には残っているそうです。※ちょうど骨折していたときに訪れたのですが、もう少し早く行くべきでした…いや、早くから信仰すべきでした…。

不動尊が置かれているお堂

不動尊が置かれているお堂

不動明王は、高さ81cmのクスの一木造り。平安時代後期に彫られ、かつては八剣神社でまつられていたそうですが、明治元(1868)年に出された神仏分離令によって神社に置けなくなり、現在のお堂に移されたそうです。両手と両耳がないなど、損傷も激しいのですが、大きく見開いて天をにらむ右目と、半分ほど開いて優しくしたを見つめる左目の激しい形相に力強さを感じます。

食いしばる口もまた迫力があります…

歯を食い縛る口元もまた迫力があります…

不動明王の左右には童子(家来)の像が安置され、不動明王と2体の童子の三位一体の美しい調和は必見です。明治36(1903)年、政府の要請を受けて鑑定に訪れた東京美術学校の高村光雲教授(詩人で彫刻家、高村光太郎の父)は、(損傷は激しいものの)その調和のとれた美しさや歴史的な価値の高さを評価、「木造不動明王及二童子像」は明治37(1904)年、国の重要文化財に指定されています。

 

続いて、鞍手町の新北(にぎた)高木にある町指定文化財「高木薬師如来」。こちらは、人々の病をいやし、寿命を延ばしてくださる仏様。地域の人からは「お薬師さま」と呼ばれ、親しまれています。

うっすらと金箔が残っています。

うっすらと金箔が残っています。

 

左手にはお薬

左手にはお薬

千年の時を経ても、穏やかな表情と頭の部分を覆う光背は、神々しさと存在感を放っていました。

 

最後に、国指定重要文化財「木造十一面観音立像」を参拝。地域では「長谷観音」と呼ばれていますが、こちらの観音像は平安時代に作られたといわれ、九州で最も古式で優秀な仏像とされています。

何とも言えない美しい立ち姿です。

頭上から足下まで一本の木で造られています。

 

頭の上に11の化仏(けぶつ)と呼ばれる仏の顔が置かれています。

頭の上に11の化仏(けぶつ)と呼ばれる仏の顔が置かれています。

気品あふれる美しい佇まいに時間を忘れてしまいそうでした。

 

これらの仏像は一般公開はしておらず、縁日や祭りなどに合わせて特別公開されることがありますので、要チェックです!「身代わり不動尊」と「長谷観音」は、10月12日から11月30日まで福岡市博物館で開催される特別展「九州仏~1300年の祈りとかたち」でも展示されるので、こちらの機会もお見逃しなく!(長谷観音は10/21以降の展示)

※情報は2014.10.6時点のものです

この記事もおすすめ