ファブラボ太宰府でオリジナル令和グッズを作ってみた

 「世界に一つだけ、自分だけのものが欲しい!」という思いから、最近では小物を自作する人も多いとか。ハンドメードの雑貨を売るウェブショップや期間限定の店舗もよく見かけます。「自宅で始めるのはハードルが高いな」と思っていましたが、ものづくりを応援してくれる「ファブラボ太宰府」(福岡県太宰府市)の話を聞き、小学生時代、図工が一番好きだった編集部員が小物作りを体験してきました!

工房にあるものはほぼすべて手作りだとか

ファブラボとは

 「ファブラボ」とはお店の名前ではなく市民工房のネットワークのことで、「Fabrication(ものづくり)」と「Fabulous(素晴らしい)」の2つの意味が込められた「ファブ」と、「Laboratory(研究室・実験室)」の「ラボ」を合わせた造語です。

 個人のものづくりの可能性を広げ、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」の普及を目指しているといいます。ファブラボを名乗るための7つの条件を満たした工房が、世界で300か所以上、日本では15カ所あり、独自の方法で運営しています。

会員が作った作品を展示することも

 ファブラボを名乗るには「一般市民の利用が可能であること」が必要不可欠な条件で、世界中全てのファブラボが知識やデザインを共有できるようになっています。機材があればファブラボなのではなく、ものづくりの過程や情報が国境を越えて共有されて初めてファブラボと呼べるそうです。

ファブラボ太宰府でできること

 「ファブラボ太宰府」はホームセンターなどを展開する「グッデイ」(福岡県那珂川市)が運営。企業が運営しているファブラボは全国でも少ないそうです。

 日常的にたくさん利用するという人は、入会金1,000円を支払い、使いたい機材ごとに講習(有料)を受けるとその後は半永久的に利用可能。1時間1,000円を目安に利用できます。

刺繍コーナー

 利用者は、老若男女。ウェブで作品を販売しているハンドメードの作家や、作品展に出展する学生、仕事で使う部品を作る職人など「その道のプロ」の皆さんも利用する一方で、自分の好きな形のアクセサリーが作りたいという人や、子どものスクールバックをかわいくしたいという人、夏休みの自由研究で利用する小学生など、さまざまです。

 「作ってみたい気持ちはあるけど、入会して機材を使いこなせるか自信がない…」という人は「機材体験会」(予約制、1機材につき1,000円)がおすすめです。小型のレーザーカッターや、デジタル刺繍(ししゅう)ミシン、3Dプリンターなどの使い方を初めての人向けに使いながら教えてくれます。

レーザーカッターで、レンガやコルクを彫ることも!

令和グッズ作りに挑戦

 今回は「令和」を記念したオリジナルグッズが作りたいと思い相談。「こういうものが作りたいけど、どうしたらいいかわからない」という人は予約する際に相談すると、それに適した機材の紹介など、丁寧に教えてもらえます。

 「令和」ゆかりの地・太宰府市にあることもあり、相談した結果、短歌をプリントした絵馬を作成することに。UVプリンターの使い方を教えてもらうことになりました。

 店舗を訪れると、壁には工房を利用した人たちの作品が並んでいました。「こんなにプロ級のものが作れるんだ」「こういうのも作ってみたい」と創作意欲が湧きます。ものづくりに使用する材料(購入可能)なども一緒に棚に並び、「自分ならこうしたい」「これを使ったらこういうものが作れそう」と想像が止まりません。

今回指導してくれた松永さん

 今回指導してくれたのはものづくりが大好きなスタッフ松永裕史さん。何をどう扱っていいかわからずあたふたしていても、ゆっくり丁寧に教えてくれます。スタッフさんも一緒になってものづくりをしている感覚なので、なんだか学生時代に戻った気分に。図工の時間ってこんな感じだったなあ…。

 時間の関係もあり、事前に松永さんがレーザーカッターで切り出してくれていた絵馬の形の木材にプリントしていきます。

 UVプリンターはアクリル板や木材、布などに印刷ができる優れもので、インクを吹き付けたあとに樹脂のコーティングをすることで、色落ちなどしなくなるそうです。

慣れないイラストレーターに四苦八苦

 まずはパソコンでイラストレーターのソフトを使って絵馬のデザインを作っていきます。自分の思うままに梅の花や短歌、令和の文字などを配置し「うーん配置ひとつでもセンスが問われる…」と、ときには自分のセンスのなさに落ち込みつつ、なんとかデザインを完成させると、あとは木材をプリンターに配置するだけ。

UVプリンターで少しずつ塗り重ねられていく様子が見えます

 松永さんが「デザインに正解はないので、自信を持って印刷してください!」と言ってくれたので、スイッチオン。今回は4cm×3cmほどの大きさの木材で、片面を印刷するのにかかった時間は約3分。両面に印刷し、出来上がった絵馬を見たときは感無量でした。

まるで初心者が作ったとは思えないような「令和」絵馬が出来ました!

 パソコンの画面上では「これで大丈夫なのかなあ」と思っていたデザインの絵馬が、実際に形になるとすごくかわいく思えてきて、「自分だけのものを作った!」という達成感があります。買ったものより出来は悪いけれど、ずっと大事にしたくなるものが出来上がりました。

親子や友人と参加する人も多いという「ゆるファブ」

ワークショップもおすすめ

 ファブラボ太宰府では、より気軽にものづくりが楽しめるように月に1、2回「ゆる~くデジタルファブリケーション」を楽しむ「ゆるファブ」が開かれています。毎回内容が変わるワークショップで、1時間程度で基礎的なデータの作り方を学んだあと、残りの時間で試行錯誤しながら自分の作りたいものを作成します。

切り出した木を組み立ててツリーを作る人も。もちろんツリーの飾りも手作りだそうです♪

 参加費(平均1,000円)とたまに材料費がかかるぐらいで、登録料などは不要。レーザーカッターでアクリル板を加工したり、木材で小さな街を作ったりとさまざまな体験ができます。

 ホームページのイベントコーナーで事前申し込み制なので、要チェックです。ゆるファブは人気のイベントなので、早い者勝ちですよ!

 次回はゆるファブでアクセサリーを作っちゃおうかな♪

 

ファブラボ太宰府
住所:福岡県太宰府市都府楼南2-19-30
営業:10:00~17:00
電話:092-923-8223
不定休 

※情報は2019.6.5時点のものです

やはた

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