朝倉市松末地区でソバの白い花が見頃 豪雨被害の復興の願い込める

 朝倉市松末(ますえ)地区の農地で春まきソバの真っ白い花が見頃を迎えた。2017年7月の九州豪雨で濁流が人と家、農地を襲い、大きな被害を受けた松末。復旧工事はなかなか進まないが、住民は風に揺れるソバの花に心を癒やされ、地区の再生に思いをはせている。

朝倉市松末地区で見頃を迎えた白いソバの花

 自治組織の松末地域コミュニティ協議会は豪雨前から、ソバを生かした地域づくり「そばの里」を打ち出してきた。住民の松末生産組合が13年から年2回種まき。乾麺やクッキーなどに加工して販売し、豪雨直後も栽培は途絶えなかった。多くの住民が依然、地区外の応急仮設住宅などに散らばるこの初夏も、これまでで最も広い約15カ所3haに花を咲かせた。今月末ごろまで見られるという。

 周囲にある護岸が壊れた赤谷川などや崩れた山、道路では、重機がうなりを上げ、ダンプが走り回る。豪雨の爪痕は色濃く残り、工事に支障が出る場所にあるソバは途中で刈り取ることもあるという。

 収穫目標は昨年を上回る3t。「このソバをもっと増やしたい。そして早く松末の未来にも花が咲いて実がなってほしい」。何年先になるか分からない復興を見据え、同組合の井手清美さんは白い花に願いを込めた。

※情報は2019.5.21時点のものです

西日本新聞

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