マリンワールドの大水槽で海女漁実演! 宗像の「あまちゃん」

 マリンワールド大水槽に「宗像のあまちゃん」が登場! 海女発祥の地とされる宗像市鐘崎で海女見習い中の女性2人が6月8、9日、マリンワールド海の中道(福岡市東区)外洋大水槽で海女漁を実演する。日本海沿岸各地を出稼ぎに歩き、海女文化を伝えてきた女性たちの技を見せようと張り切っている。

 「鐘崎海女の伝統を残そう」と、宗像市は海女見習いの地域おこし協力隊員を募集。理科教諭だった本田藍さん(32)と自動車会社などに勤務した林由佳理さん(35)が選ばれ、昨年4月から鐘崎に暮らしながら、先輩海女・海士(あま)に技術を教わっている。

ウエットスーツが普及する以前の海女装束でマリンワールドの大水槽に登場する海女の林由佳理さん(左)と本田藍さん

 鐘崎は西日本の海女漁発祥の地といわれる。鐘崎漁協(現在の宗像漁協)が編集した冊子「鐘崎海女」によると、腕のいい海女たちは海岸沿いに「海女アルキ」という出稼ぎに行き、遠くは石川県輪島まで彼女たちの足跡が残っている。

 1917(大正6)年に200人いたという海女の数は、1世紀後の現在は一桁に。素潜りの重労働であることや貝類の減少、ウエットスーツの普及で男性海士に移行したことなど要因はさまざまだ。

マリンワールドの大水槽にいそじゅばん姿で潜り、サザエ漁のリハーサルをする本田さん(宗像市提供)

 5~6月はウニ漁をしているという2人。通常潜る深度は2~3mだが、最も深いナマコ漁では10mほど素潜りすることも。実際の漁ではウエットスーツを着用しているが、マリンワールドのショーでは、ウエットスーツのない時代に着ていた「いそじゅばん」、縁起担ぎや魔よけを意味する「大」の文字を黒糸で縫い取りしたアタマカブリ(手ぬぐい)姿で7mの水槽に潜る。

 「現在も続く海女漁の伝統を伝えたい」。ショーは8、9日の午前10時45分、午後1時45分に見ることができる。

=2019/05/31 西日本新聞=

※情報は2019.6.2時点のものです

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