
「かまいたち」など芸人が指導 第一薬科大付属高で漫才のワークショップ
第一薬科大学付属高等学校(福岡市南区玉川町)で5月12日、お笑いコンビ「かまいたち」などが指導する漫才のワークショップ「あなたの学校がマンザイ教室に!?~よしもと芸人がやってくる!~」が開かれました。
高校生に漫才をする楽しさを知ってもらおうと、高校生の漫才日本一を決める大会「ハイスクールマンザイ」(吉本興業主催)の特別企画として実施されたこのイベント。かまいたちのほか、福岡よしもとの芸人「ぶんぶん丸」「メタルラック」「にわか」なども加わり、初めて漫才づくりを体験する生徒たちを指導しました。
授業に参加したのは、同校芸能コース1年生の生徒77人。司会者が「アイデアは質より量」「(人のアイデアを)心の底から肯定。批判しない」「突拍子もないアイデアも歓迎する」「便乗OK。アイデアを融合させる」「とにかく何でも口に出すこと」という“よしもと式ブレスト”5カ条を紹介。「『いいですね~』という魔法の言葉を繰り返すように!」との助言も加え、ワークショップがスタートしました。
まずは、ペアを組んだ相手の見た目や特徴を10個のキーワードで表現するグループレッスン。瞬発力や発想力が問われます。頭を抱える生徒には芸人たちが声掛け。表情は真剣です。
盛り上がってきたところで、本題の漫才台本作りに突入です。今回使う教材は、芸人「NON STYLE(ノン・スタイル)」の石田明さんが書き下ろした漫才台本の穴埋めシート。数カ所をオリジナルワードで埋めるだけで漫才が完成してしまう優れもの!
“相方”と相談しながら、真剣にキーワードを書き込む生徒たち。ちらっとシートをのぞくと、個性豊かなワードがずらり。最後の発表が楽しみです。
声の大きさやトーンなど、芸人からのアドバイスを受けながら、実際に立って練習。発表会では、かまいたちの2人が審査員として見守る中、ケラケラと笑いながら楽しそうに漫才をする女子コンビや、間が独特なコンビ、緊張しながらも一生懸命なコンビなど、生徒それぞれの“味”が漫才に反映されていて、かまいたちの2人も「すごく上手にしゃべっていましたよ」と称賛。「雰囲気が面白い」「フレーズ選びがセンスある」と生徒それぞれの“味”をいじりながらも拍手を送っていました。
「2人とも天然パーマなので…」と「鳥の巣」というコンビ名で漫才を披露した、山口鑑大(かんだい)さんと森下祐輝さんは「今まで(漫才を)見ている側だったので、結構ネタづくりが難しかった」と口をそろえます。将来は演出家になりたいという山口さんは「漫才づくりは初めての経験で勉強になりました」と話していました。
※情報は2019.6.18時点のものです
秋吉真由美
フリーランス・ライター/エディター。福岡の情報サイトのライター・編集を経て独立。現在、舞台や映画、アート、街ネタなどを中心にさまざまなジャンルを各種媒体で執筆中。今夢中なのは、落語と相撲。
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