九州豪雨から2年、朝倉の魅力たっぷり動画を商議所が市に寄贈

 北部九州を襲った2017年7月の九州豪雨から2年。大きな被害を受けた福岡県朝倉市の復興に役立ててもらおうと、地元の朝倉商工会議所が地域の観光PR動画を制作し、市に寄贈しました。崩れた川岸や流木など豪雨の爪痕がなお残る市内に多くの観光客を呼び寄せ、「元気な朝倉の未来を築こう」という試みです。

 動画は3分間。訪日外国人客(インバウンド)の誘客を見据えて、欧米やアジアの外国人10人が登場。紅葉の名所として知られる旧城下町の秋月地区や、復興のシンボルとなっている三連水車の周辺を散策したり、一部に土砂が残る果樹農園でカキ狩りを楽しんだりする様子を紹介しています。今後、地域の祭りや市外の物産展、企業誘致、観光プロモーションなどで市に活用してもらいたい考えです。

朝倉の観光PR動画のワンシーン

 7月3日、市役所で贈呈式があり、同商議所の大隈晴明会頭が、動画を収めたDVDを林裕二市長に手渡しました。大隈会頭は「地域を元気づけようと会員から協賛金を集めて復興支援に取り組みました。市のイメージアップに役立ててください」と語り、林市長は「勇気と力をいただけた。これから先、市の復興、復旧が加速するよう、活用していきたい」と感謝の意を伝えました。

朝倉市の林裕二市長に観光動画の目録を手渡す大隈晴明朝倉商工会議所会頭=3日、朝倉市役所

朝倉市の林裕二市長に観光動画の目録を手渡す大隈晴明朝倉商工会議所会頭=3日、朝倉市役所

 同商議所は復興を後押ししようと、会員から集めた協賛金を原資に昨年9月から今年5月にかけ、計3回にわたって、女性や若者たちに限定して朝倉市内を1泊2日の旅程で巡る招待ツアーを実施。外部からの新鮮な目線で地域浮揚へのアイデアを西日本新聞社と募りました。

 動画に登場した外国人たちは昨年11月の2回目ツアーの参加者たちです。米国や英国、韓国、ベトナム、マレーシア、インドネシア、スリランカの留学生や起業家ら10人が、着物に着替えて市内の観光名所を散策しました。

 初めて着物に袖を通したという英国ロンドン出身で福岡市在住の留学生、ハドソン・ション(29)さんは「日本の映画が大好きで、ずっと着物が格好いいと思っていた。快適でいい感じ」と笑顔いっぱいでした。

 同商議所は、集めたアイデアを基に復興を加速させる「朝倉元気化計画」をまとめ、近く市に報告する予定です。

※これまでに実施された朝倉ファムトリップの記事→第1回第2回第3回

 

※情報は2019.7.3時点のものです

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