サンバ隊、海を渡る Part3~ハワイで出産を決めた親友~☆どくだみJAPAN

出産は素晴らしいドラマだ。私は親友のおかげで、このドラマをハワイで体感する事が出来た。

 

サンバ隊Part1・Part2はこちらから。

Part1⇒https://fanfunfukuoka.com/travel/8147/

Part2⇒https://fanfunfukuoka.com/travel/9667/

 

ぴしゃ~っと予定日通りの2005年9月1日。

診察中破水してそのまま入院となったCちゃん。さあいよいよ待ちに待った出産へのカウントダウンが始まりました。

ここからお役にたたなければ私がサンバ隊として渡米して来た意味がありません。

 

アメリカは基本無痛分娩の国。Cちゃんももちろん、無痛分娩の予定。破水をしてしまったので、

陣痛促進剤をすでに点滴されはじめている。麻酔を投与するタイミングは本人の希望次第。

病室に到着し、落ち着いた私はCちゃんに痛みにまだ耐えられそうか確認した。

 

「もう少し頑張れそう。」Cちゃんは言った。そうよね。確かに無痛分娩だけど、少しは陣痛の痛みも体験したいよね。

普通分娩の私はもちろん普通に16時間くらいかかったけれど、長~かったけれど感無量だった(笑)

終わってしまえば、陣痛も悪くないわよね。なんて今だからこそ言えるのかな。

そうこうしている間に、促進剤がガンガン効きはじめ、Cちゃんに陣痛の波が到来。

促進剤の効果で次々と波が襲ってくる。あ、あまりの痛みに、Cちゃん「も・もう麻酔する。」

って、まだ15分位しか経ってないよ!

そろそろ波が・・・。新しい生命との出会いも間近♪

そろそろ波が・・・。新しい生命との出会いも間近♪

でも時間の長さが問題ではないよね、痛いんだもの。どうせ打つんだから、陣痛も体感したし、

速攻で麻酔科の先生を呼んだ。

 

そこに現れたのは、ロングヘアーの日系ハワイ人(ぽい)女医先生。

写真を撮ってないのが残念だが、すごくクールでカッコいい先生だった。

日本のお医者様とは違いとってもざっくばらんでフレンドリー。

陣痛にのた打ち回るCちゃんを横目に淡々と投与の準備を進めている。

Cちゃんの腰をさすりながら、腹式呼吸で痛みを逃す。もうCちゃんは襲い掛かる陣痛に殺されそうな位辛そうだ。

そして、先生の準備が整った。脊椎に麻酔を注射するから、絶対動いてはいけない。

陣痛と陣痛の合間にしないと、痛みで動いてしまう可能性が高い。ベッドに座ると、私は先生の指示をCちゃんに説明する。とにかく動かないよう私はCちゃんの体を支え固定する。

先生は慎重に脊椎の正しい場所を探し、(私は注射が大の苦手で、見ていない)

ゆっくりと麻酔液を送りこんで行く。緊張の一瞬だ。

 

が、その女医さんとアシスタントの女性は、山場を越えてもないのに、麻酔液を注入しながら、

私の爪を見ていったのだ。

「Gosh! Look her nail! So, gorgeous.(見て!彼女のネイル、すっごくステキぃ~)」

「I want to do my nail like that(私もあんな風にしてみたいわぁ。」

 

そう。数日前私はスカルプしてもらい、キュートでピカピカのネイルだったのだ。さすがにアメリカでも医療機関に携わる仕事上ネイルは厳禁。彼女達にとってもネイルは永遠の憧れなのだろう。「いいなぁ~いいなぁ~」を連呼していた。

私とCちゃんにとっては、(おいおい、大切な時にそんな話しているバヤイ?)である。

素敵な女医さんによる麻酔投与は無事終了。すぐに麻酔が効きはじめ、ケロッとして「さっきの痛みが嘘みたい~」

 

そう、あとは子宮口が完全に開くまで笑いながらおしゃべりをして過ごせばいいのだ。

全開まであと少し、もう少し…

全開まであと少し、もう少し…

病室は20畳近くある個室。そのまま分娩もできるようなシステムだ。病室ではCちゃんのお母さん、叔母さん、ご主人、私と助手の娘でしばし穏やかに過ごすが、麻酔が効いている体は誰にもわからない間も、促進剤でガンガン陣痛が来ている。

 

あっという間に子宮口は全開。いよいよクライマックスに向け、スタッフが分娩のセッティングを準備する。当たり前だけど、病院内はAll English

 

Cちゃんも痛みはないけれど、すごく緊張しているのがわかる。

Cちゃんは私のアドバイスを聞いて、マタニティスイミングに行ったり、呼吸法もしっかり学んでくれた。

 

私はビデオカメラを片手に彼女の記念すべき瞬間を撮りはじめた。撮りながら呼吸を合わせ、いきみを誘導する。痛みがない分、同じく下半身に感覚がないから、いきむ時どこに集中すればいいのか?

サンバ隊長(私・笑)の疑問は的中。Cちゃんは懸命に腹式呼吸をつづけながら頑張るのだが、なかなか力がいきみに反映されない。

 

アメリカ人の友達ならば、平気で(分娩台足元の)向こう側からビデオを撮るのでしょうが、流石の私も向こう側には行く勇気はなかった。

ところが、私の優秀な助手(娘)は躊躇なく向こう側へ行き、こう私たちに実況中継した。

「ママ!あとちょっとだよ。もう頭が出そう!!!」すごいぞ副隊長。素晴らしいサポート。(悔しいが私には絶対できない)

娘の言葉で、私たちは一気にラストスパートをかけた。

「Push Push Push Push Puuuuuuuuuuush!!!!」

2,005年9月1日17:59分、3141gの元気な女の子が誕生した。もうCちゃんはフラフラで酸素マスクを付けられ憔悴し切っていたが、喜びの涙が止まらなかった。麻酔の女医さんまでは私も通訳できていたが、後半は無我夢中だった。

 

私達は心を合わせ、応援し、Cちゃんは自分の力で生んだのだ。本当に感動的でした。彼も涙を浮かべ感無量のようでした。

大仕事を終えたCちゃんをゆっくり休ませるため、私たちは病院を後にした。空を見上げると、頑張った母子を称えるようにハワイの空に大きく美しい虹がかかっていた。

Wonderful!!

Wonderful!!

​日本での出産だったら、こんなに一部始終をサンバ隊として命の誕生に参加させてもらえなかっただろう。(本物の産婆さんが居ますから)

こんな素晴らしい経験をさせてくれたCちゃんに一生感謝。

これからもお互いの子どもたちを温かい目で見つめ、育てていきたいね。

 

最後に、彼女からサンバ隊のご褒美に贈って頂いた一品を。

産婆隊サイコウ!一生大切にします。

 

果たして、私が撮ったあのビデオカメラはちゃんと撮れていたのだろうか?

私の「ヒ~ヒ~フ~」がうるさいのと、手がぶれてお役にたてていたかは謎。

【どくだみJAPAN☆は毎週月曜日午後9時にお届けします】

※情報は2014.8.4時点のものです

Sue

  • Sunnyside Nursery & Preschool 園長 2011年3月11日。西新に子どもたちの笑顔で日向ぼっこが出来るバイリンガル保育園を 立ち上げる決意をし、4月よりスタート。日々太陽のような子どもたちの笑顔で日光浴を楽しむ。

    海と太陽をこよなく愛し、夏が待てない今日この頃。 ハワイ進出が目下の夢!

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