これぞ女王!アフリカで飛行機を貸し切るわよ~珍国の女王☆度々世界旅~

今日はアフリカで起こった「緊急事態について」のおはなし。

 

事件はアフリカの中央部の国で発生。

この国へは何度も行っている。

 

飛行機で現地入り。

 ↓

ビザ取得の為、空港入国管理局にパスポート預け。

 ↓

アフリカでは街中でもパスポート提示を求められるので、パスポート不所持を怪しまれない為に滞在中はビザ取得手続中の書類と共に行動。

 ↓

帰国日、もしくは帰国日前日に街中の入国管理局でパスポート返却。

 ↓

無事に出国。

 

この流れは10年以上全く変わらない。

 

それなのに、それなのに~

 

この時は出発日になっても出発時間15分前になっても

パスポートが返却されない。

 

前回お話したように、こういったことがないように、

正当なビザ代とは別に相当な「賄賂」を払う。

現地スタッフも私が現地入りした日から、何度も何度も

フライトスケジュールを口が酸っぱくなるほど伝えているし、

チケット控えも渡している。

それなのに~、それなのにぃぃぃぃぃぃ!

 

パスポートの到着を朝の6時半から空港で待っている私。

しかし、パスポートが手元に届いたのは飛行機の出発5分前。

 

飛行機は出発が遅れていたようで、飛ぶ気配がなく

何とか乗せてくれるよう頼むが、航空会社の答えは

 

「Non!」

 

空港ポリスの事務所へ行き、偉い人に

 

「どうしてもこの飛行機に乗れないと、困るの~。

責任問題で会社をクビになるかもしれないの~。」

 

と懇願してみるけど、答えは

 

「Non!」

 

「飛行機に間に合わんのは、あんたらポリスのせいやろうもん(怒)!

管制塔に言って、飛行機に待つように言わんねっ!」

 

と怒ってみるも、態度がふてぶてしく椅子にふんぞり返ったポリスは

 

「Non!」

 

を繰り返すばかりで、こちらの頼みを聞く気は一切ないって感じ。

 

ここで私は

 

~やっぱあの手しかないな~

 

とバックから孫の手を取り出す、、、いやいや奥の手を思いつく。

 

通訳である現地スタッフより少し後ろに控えていた私。

ポリスに分かるように、お金が入った封筒をバッグから取り出し

100$札をチラリと見せてみる。

するとさっきまで面倒臭そうだったその目が途端に

キラキラ輝き出し、もう100$札に釘付け!!!

 

当スタッフの「シルブプレ~何とかお願いしますよ~」に反応するフリをして

携帯電話でどこかに電話し、急いで滑走路の方に走って行く。

 

「ヨシ、ヨシ!やったぜ!!!」

 

と一瞬は喜んだのだが、もう離陸寸前。パイロットが拒否。

がっくりと肩を落として帰ってきたポリスさん、うらめしそうに私を見る。

 

「ふん!ざまーみろ。役に立たんかったっちゃけん、100$はナシたいっ!」

 

とか、思ってる場合ではない。乗るはずだった飛行機は飛んで行ってしまった。

「ガビーーーーーーン(@_@;)」

 

私の頭は真っ白。

スタッフの顔面は蒼白。

 

とにかく何でもいいから飛行機に乗らないと、後の行程が全て崩れてしまい

今後の仕事に悪影響を及ぼす。そして大損失を招く。

午後から飛べる便がないかスタッフと共に航空会社のオフィスが集まるビルへ。

でもここはのんびりしたの珍国

福岡⇔羽田間みたいにたくさんの便があるはずがない。

中部アフリカのブルンジ共和国。コーヒーがとても美味しい国。

アフリカで困ったときの「虎の巻」を引っ張り出してみる。

(そんなのある訳ないが、気分的に・・・)

そして、現地スタッフに何故か小声で聞いてみる。

 

女王:「ねねっ、チャーター機って手配出来るかニャー???」

 

スタッフ:「あんだって!?チャーター機ですって!?」

 

この発想にはスタッフも呆れ顔。

 

スタッフ:「チャーター機ってとんでもない金額がかかるよ」

 

女王:「うん、そやけどさ、とりあえず手配出来るかどうかと、料金を聞いちゃらんね?」

 

ふう~っと深いため息をついて、どこかに電話をするスタッフ。

そして、電話を切った後、某有名通販会社 社長よりも更に高い声で

 

「お値段、今なら驚きの $×%&◎ドル~\(◎o◎)/」

 

ひっくり返りそうになったが、こっちで仕事が出来ないことの方が

ちょいとマズイので、泣く泣くGOサイン。

 

そして、スタッフはこう言った。

 

「何もかも全てがクレイジーだぜ!」

 

~うん、それは私が一番感じとるよ。~

 

現地にフランス系の民間航空機会社のオフィスがあり、

所長はカーネル・サンダーさんのようなフランス人のおじさま。

さっきまでポリスと戦っていたので、カーネルさんの雰囲気に癒される。

ヨーロッパ的な挨拶を交わした後、上品な笑みで前払いを言われる。

 

「おいおい、お前の頭は大丈夫なのか?そんな大金、アフリカに持って来ちょうわけねぇ。」

 

と答えたかったが

 

「あいにく、現金は持ち合わせておりません」

 

と女王らしく、上品に答えてみる。

 

カードはあるが、ニセ女王な私・・・女王的な枠はない。

事情を話し、何とか後払いで了承を頂く。後払いと言っても、期限は翌日。

日本から外国送金済の証明書FAXがなければ

 

「お前の帰国便をキャンセルしてやる!」

 

と言われる。

とてもお上品なカーネルさんなので、そんな口調ではなかったけど、そういう風に聞こえた。

当然、私のパスポートと日本へ帰るEチケットのコピーを取られる。

 

とりあえず問題が解決しつつあるので、さっきまでの吐きそうな具合の悪さと

ショックは軽減され、徐々に気分が盛り上がる。

 

「チャーター機なんて、何てセレブ☆ルンルン♪」 

 

出発予定時刻は夕方の16時半らしい。

しかし、忘れていた。ここはアフリカ・・・・・・・・・・。

待てども、待てども飛行機はやって来ない。

カーネルさんは、多少の遅れはあるかもよ~と言っていた。

結局、遅れに遅れて、出発したのは夜の21時半。

これを「多少の遅れ」と言ってしまえるアフリカ、恐るべし。

朝、空港に到着してから実に15時間経過。

待ち時間中は空港近くの滞在していたホテルのレストランに居座り、

そこで昼食も夕食も済ませる。

途中、暇なので掃除や片付けなど手伝おうかと思ったが、断られる。

夜が更けてくると、ついついビールが欲しくなる。何本あけたことか。

酔い良いな感じになってきて、そろそろ眠たくなってきた頃に

 

スタッフが迎えに来てくれた。

 

「女王のひこーき、来たよ」

~女王の飛行機❤何ていい響き~

 

一気に目が覚めて、テンションアップ!!!

 

チャーター機だけあって、いつもは戦いと称する出国も荷物検査も

超スムーズでさっさと搭乗。当然、ノー賄賂!

朝とは全く別の空港のような気がした。

 

客は他におらず。

妙にテンション高い金髪ロン毛の機長と上品な副操縦士から挨拶や機内の説明を受け、出発。

朝、もし飛行機に乗れていたら、乗り継ぎ等で目的地までは8時間かかっていたのだが、直行で飛ぶので約3時間のフライト。

 

お土産に航空会社のネーム入り帽子やメモ帳、ボールペンなどがプレゼント。更にちゃんと機内食やジュースもあるではないか。

可愛い私服CA(20歳くらいの男子)もいるではないか。

私は子供のようにはしゃぐ。

画像は悪いが、その時の小型機

画像は悪いが、その時の小型機

そして3時間のフライトで目的地に到着。時刻は深夜0時半。

深夜に到着したので、絶対に一人で移動したくないと思っていたけど、

時間と約束とお金にとても寛大(要はルーズ)なアフリカ人。

到着時間が大幅に遅れたので、迎えに来てくれているかとても不安だった。

そのことで、今までどれだけ苦労させられてきたことか。

 

しかし、空港に到着すると現地スタッフがウェルカムモード満載で迎えてくれた。

前の国でのスタッフが、こちらの国のスタッフに事細かに状況を伝えてくれていた。

迎えに来てくれていたスタッフは、私の顔を見るなり、満面の笑みでこう言った。

 

「あっちの国のあいつがさ~俺と同じ出身地でよぉ~あいつにお前が到着したら必ず報告してくれって頼まれてるんだぜぃ!あいつ、イイ奴だなっ!」

 

彼らは既にFacebookでも友達になっていたようだ。

アフリカ人はいったん仲良くなると、人の大変さを自分事のように感じてくれる。

そして、とても気遣ってくれる。アフリカ人のそういうところが大好きだ。

良かった。とてつもないありがたさを感じた。

 

さすがにホテルへ到着すると、疲れ果てていた。

翌日は朝から仕事を終わらせたら、夕刻には次の国へ移動しないといけないので気分は0泊に近い。しかし、達成感も感じていた。

 

~よくここまで辿り着けたもんやね~

 

ところで、皆さん

 

「チャーター機代は誰が払ったの?」

 

という疑問は残りませんか?

もちろん、私が払いましたよ。女王ですから~!と言いたいのですが

翌日、クライアントがちゃんと払ってくれていました。

 

こんなに長い文章を最後までお読みくださった方は本当にすごい!!!

感謝、感謝でございます(●^o^●)

最敬礼で

ありがとうございます!!!

全長4180kmあるニジェール川に沈む夕日

全長4180kmあるニジェール川に沈む夕日

※掲載している写真はこの事件が起こった国とは関係がない国々です。

※情報は2014.9.4時点のものです

珍国の女王

  • 【珍国→珍しい国→日常ではあまり耳にすることのない国】

    縁あって100ヶ国以上の国や地域を訪問させて頂いております。 なぜ、自分で女王と言ってるかというと、西ヨーロッパ諸国を訪問した時に 立て続けに現地の人に、どこかの女王に似てると言われて有頂天になってるから。 どこの国の女王かは不明だけど。 特技は、どんな地域にでも雨を降らせて、虹を架けること。 究極の雨女です!

関連タグ

この記事もおすすめ