朝倉の未来の街づくりを共に考える 朝倉ファムトリップvol.1 ~女性編~

 2017年7月の九州豪雨から1年。被害からの復興を加速させようと、朝倉商工会議所(朝倉市)と西日本新聞社が招待旅行「朝倉ファムトリップ」を企画しました。
 第1回目は、1泊2日の旅行で福岡都市圏に住む働く女性たちが「朝倉の未来の街づくり」を考えました。

秋月城跡と散策

秋月城跡と散策

 朝倉に市外の人たちを招き、復興のアイデアを出してもらう「朝倉ファムトリップ」。9月26日、27日に実施した第1弾には写真家や女優、映像製作会社の社員といった多様な職業の福岡都市圏の女性11人が参加し、市内の名所・旧跡を巡ったほか、朝倉商工会議所の若手とワークショップに臨みました。

復興のシンボルとなった国史跡『三連水車』で朝倉市職員の解説を受ける参加者たち

復興のシンボルとなった国史跡『三連水車』で朝倉市職員の解説を受ける参加者たち

 1日目は、朝倉市職員の解説を受けながら秋月城跡や、土砂・流木を撤去して再び回り出し、復興のシンボルになっている国史跡「三連水車」、ナシ農園を視察しました。
 ナシ農園では、たわわに実ったナシが一つ一つ紙袋に包まれており、もぎたてをほおばった福岡市東区のフルーツカッティング講師、坂梨久美子さん(55)は「ジューシーで甘みが濃い」と笑顔を見せました。

災害の爪痕が一部残る農園で大きな梨の実を収穫する参加者

災害の爪痕が一部残る農園で大きな梨の実を収穫する参加者

 農園には災害から1年たってなお、流入土砂が残っている状態。災害当時、一時避難生活を余儀なくされた農園の林誠吾さん(41)が「若手がけん引して復興を進めていきたい」と決意を語ると、参加者の女性たちは神妙な面持ちで耳を傾けていました。

甘くてみずみずしい梨を手に取り記念撮影

甘くてみずみずしいナシを手に取り記念撮影

天然の淡水ノリ「スイゼンジノリ」の生産現場の視察

天然の淡水ノリ「スイゼンジノリ」の生産現場の視察

 2日目は、天然の淡水ノリ(スイゼンジノリ)の生産現場などを視察した後、水のテーマパーク「あまぎ水の文化村」で開催したワークショップに参加。福岡市の産官学連携組織、福岡地域戦略推進協議会(FDC)が進行役を務め、朝倉商工会議所の青年部員13人を交えて、「朝倉を元気にするアイデア」を話し合いました。参加者はフィールドワークで感じた「外側から見た朝倉」に対する意見、朝倉商工会議所のメンバーは「内側から見た朝倉」に対する意見を出し合い、活発な議論が展開されました。

様々意見が出たワークショップ。女性ならではの目線で愛のあるダメ出しも…

様々意見が出たワークショップ。女性ならではの目線で愛のあるダメ出しも…

 朝倉のナシやカキなど果物の名産地という特徴を活かした企画など全部で26個のアイデアが出そろうと参加者や事務局スタッフなどもふくめ投票。参加者の投票で1位になった企画は、特産のフルーツを堪能しながら走る「フルーツマラソン」でした。提案した福岡市東区の女優、木野下もこさん(60)は「旬の味を楽しみながら名所を巡れば人気になる」と話しました。2位には同市早良区の着付師、菰田里子さん(51)が提案した、秋月の旧城下町を舞台に着物姿の人たちが着こなしを競う「秋月着物コンテスト」が選ばれました。

朝倉の大ファンになったと口をそろえる参加者たち。最後は笑顔で記念撮影。

朝倉の大ファンになったと口をそろえる参加者たち。最後は笑顔で記念撮影。

 単に「元の朝倉に戻す」のではなく、「朝倉の未来を創る」ことを目標として企画された本ツアー。ツアーを通じて生まれた朝倉の魅力を伝えるためのアイデア(モノ、コト、情報)の発信や朝倉をフィールドにした新たなビジネス創出へ向けて、第2弾は外国人を対象に11月15 、16日で実施、第3弾は大学生を対象に来年5月に実施する予定です。
 撮影協力:山本美千子

※情報は2018.11.19時点のものです

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