山寺で護摩焚き、漁船で別府湾クルーズ・・・ 国東半島で大人な女子旅☆

 静かな時の流れを感じる大分県の国東半島。街中の喧噪から逃れて、ゆっくりと過ごすには最適な場所かもしれません。寺院で護摩焚きを体験したり、話題の酒造を訪ねたり、漁船で別府湾をクルーズしたり・・・。福岡市から日帰りで、国東半島を巡ってきました。

山寺で精進料理と護摩行

 福岡市から車で九州自動車道を北上し、東九州自動車道を通って国東半島へ。まずは、半島の最高峰・両子(ふたご)山の近くにある「天台宗 峨眉山 文殊仙寺」に向かいます。駐車場からは石段を上っていきます。

文殊仙寺の石段

 石段を上り切ると、ちょうど昼時。まずは精進料理をいただくことにしました。

こちらで精進料理をいただきました

 肉や魚を使わない精進料理は、質素で量が少ないイメージがありましたが、出てきたのはボリュームたっぷりのお膳。

ボリュームたっぷりの精進料理。これに天ぷらも付いてきました

 主に地元の野菜を使った煮物や天ぷらなど、彩り豊かな料理が並んでいます。お米は住職が育てたもの。住職のお話を伺い「いただきます」と手を合わせると、食べ物や作り手に感謝する気持ちが自然と湧いてきます。

手を合わせる住職

 素材の味を生かした家庭的な料理。味付けもしっかりしているので、白ご飯が進みます。

 「ごちそうさまでした」。次は護摩焚きを見学するため、本堂に向かいます。

本堂のすぐ後ろは岸壁です

 護摩焚きの「護摩」は、サンスクリット語で「焚く」を意味する「フォーマ」が語源。「護摩木」と呼ばれる細長い木に自分の名前と願い事を書いて渡し、本堂の釜の前に座って待ちます。

 本堂に入ってきたのは袈裟を着た副住職。釜に火を付け、大きな声でお経を唱えながら、護摩木を釜に入れていきます。

釜に火を付ける副住職

燃え上がる炎に護摩木を入れていきます

 本堂に響く太鼓の音、バチバチと音を立てながら燃え上がる炎・・・。見入っていると、次第に雑念が取り払われるような不思議な感覚になっていきました。

 文殊仙寺のほかにも、両子山の山麓には「六郷満山」と言われる寺院群が点在しています。今年は六郷満山の開山から1300年の節目の年。この機会にほかのお寺も巡ってみたくなりました。


話題の日本酒をつくる酒蔵へ

 続いて、杵築市にある中野酒造に伺いました。こちらの「ちえびじん 純米酒」は、フランスであった日本酒の品評会「KURA MASTER 2018」で最優秀賞の「プレジデント賞」を受賞。多くのマスコミに取り上げられるなど、今話題の酒蔵です。

中野酒造の入口

 中を案内してもらいました。おいしいお酒をつくるため、空気や環境など“目に見えないもの”を大事にしているといいます。蔵の中ではクラシックの音楽を流し、もろみに“聞かせている”そうです。

蔵を案内してくれた中野酒造の会長

 「ちえびじん」は「優しい甘みときれいな酸」をコンセプトに、山田錦や地元のお米を使い、地下200mからくみ上げる水で仕込んだお酒。中野淳之社長は「味わいの強い料理にも合います。冷(ひや)で飲んでみてください」と話していました。 首都圏の若い世代などにも人気が広がっているといい、これからさらに注目を集めそうですね。

「ちえびじん 純米酒」を手にする中野淳之社長

 

別府湾を漁船でクルーズ

 最後に向かったのは、日出町の大神(おおが)漁港。ここから漁船に乗って別府湾のクルーズに出かけます。

大神漁港

別府湾クルーズの旗

 心地いい秋風が吹く中、漁船は別府湾を進んでいきます。傾きかけた太陽が海と別府の街を優しく照らします。

併走する漁船

 漁船クルーズは、日出漁協の有志が新たな観光資源に育てようと今年に入って始めたばかり。漁師さんの都合次第では早朝や夜のクルーズも可能。近くの漁港まで送迎もしてくれるそうです。早朝に別府湾クルーズをして、漁港で競りを見学して、漁港の食堂で朝食を食べて・・・。そんな過ごし方も楽しそうですね。

ゴールに近づいてきました

 クルーズのゴールは、日出城趾近くの日出漁港。「日出町の名物『城下(しろした)かれい』はこのお城のすぐ下の海で捕れるからそう呼ばれるんですよ。お城の下の海底から水が湧いていて、そこに発生するプランクトンを食べているんです」。漁船を運転してくれた中山公夫さんが教えてくれました。残念ながら城下かれいを食べることができなかったので、次回はぜひ食べてみたいと思います。

城下かれいについて話す中山公夫さん

 山や海の景色、食、歴史など、さまざまな魅力が詰まった国東半島。皆さんもぜひ足を運んで、お気に入りのスポットを見つけてみてください。

 

<旅のメモ>
文殊仙寺の精進料理や別府湾クルーズなどは事前の予約が必要です。

文殊仙寺
住所:大分県国東市国東町大恩寺2432
電話:0978-74-0820

中野酒造
住所:大分県杵築市大字南杵築2487-1
電話:0978-62-2109

漁船クルーズ
問い合わせ:日出町観光協会
電話:0977-72-4255

※情報は2018.11.30時点のものです

なかやま

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