朝倉の未来の街づくりを共に考える 朝倉ファムトリップvol.2 ~外国人編~

 朝倉商工会議所(朝倉市)と西日本新聞社が2017年7月に発生した九州豪雨からの復興を共に考える企画「朝倉ファムトリップ」。第2回目は、1泊2日の旅行で福岡都市圏在住の留学生たちが「朝倉の未来の街づくり」を考えました。

朝倉ファムトリップに参加した外国人たち

朝倉ファムトリップに参加した外国人たち

 外国人の声を復興のヒントに―。福岡都市圏の女性たちを招待して開催した第1弾に続き、第2弾は11月15日、16日に実施されました。外国の人材と福岡の企業を結ぶベンチャー企業「Global Connect Fukuoka(グルーバル・コネクト・フクオカ)」(福岡市)の協力の下、インドネシア、英国、韓国、スリランカ、米国、ベトナム、マレーシアの男女計10人が参加し、地域の歴史や文化に触れながら朝倉の魅力アップのためのアイデアに思いを巡らせました。

出発前に着物に着替える参加者

出発前に着物に着替える参加者

 出発前、10人は「WASOMI」(福岡市)の和装着付けサービスを利用し、着物に着替えてバスに乗り込みました。着替えの時間は1人あたり約5~10分程度と短時間。簡単な着付けにもかかわらず本格的な装いを楽しむことができるとあって、参加者も思わず笑顔に。また、着物に初めて袖を通す人もいて、車内は一気ににぎやかになりました。

着物を着て朝倉市職員の解説を受けながら紅葉が色づく秋月地区を散策

着物を着て朝倉市職員の解説を受けながら紅葉が色づく秋月地区を散策

 一行は、まず紅葉に彩られた秋月城址へ向かい、桜の名所「杉の馬場」を散策。その後、三連水車や恵蘇八幡宮、山田堰を見学。恵蘇八幡宮では、宮司から百済と日本の関係や歴史のある建物や水時計などの解説を受け、日本式のお参りを学びました。

三連水車前で記念撮影

三連水車前で記念撮影

 日本人目線ではなかなか気付きにくい「外国人ならでは」の目線で朝倉の良いところ、素敵に感じたこと、もったいない・残念に思ったことなどをメモや写真におさめていったフィールドワーク。日本人では「当たりまえ」の習慣や文化が、外国人にとっては「驚き」や「感動」ときに支障でもあることもあり、多くの「気づき」がありました。

恵蘇八幡宮では宮司から建物や水時計の説明をうける

恵蘇八幡宮では宮司から建物や水時計の説明をうける

 普段着に着替え、林農園では旬の柿狩りを体験。豪雨災害から復旧した畑で育った甘く大きな実をその場でほおばりました。

柿の収穫方法を学ぶ参加者

柿の収穫方法を学ぶ参加者

 2日目は、廃校になった小学校を利用した交流の場「共星(きょうせい)の里」でワークショップを開催。初日の視察を踏まえ、朝倉商工会議所の青年部員の皆さんと復興のアイデアを出し合いました。各々、言語・文化・習慣の違い、職業の違い、日本での生活期間の違いを超え、朝倉の魅力を最大限に発揮するための最適なプランを終始熱心に見出そうとする参加者ばかりでした。

さまざまな意見が飛び出したワークショップ

さまざまな意見が飛び出したワークショップ

 「秋月の城下町でサムライ文化を体験したい」とマレーシア人留学生のトレイシー・リン・シンフェイさん(27)。「朝倉の果物は箱ごと持ち帰りたいくらいおいしい。外国人にもっと広くアピールした方がいい」とベトナム人留学生のゴティ・ニュンさん(24)。

お互いの意見に耳を傾ける

お互いの意見に耳を傾ける

 英国人留学生、ハドソン・ションさん(29)は「秋月にある旧家を改装したカフェがたくさん並べば英国人に好まれるだろう」。会社経営の米国人、ヘンデル・ブルースさん(59)は、秋月が桜並木も美しいと聞くと「朝倉って『ア(Oh)、サクラ』なんだ。外国人に桜の名所として地名でアピールできる」と興奮気味に話しました。

予定時間が過ぎてもとまらない議論

予定時間が過ぎてもとまらない議論

 単に「元の朝倉に戻す」のではなく、「朝倉の未来を創る」ことを目標として企画された本ツアー。ツアーを通じて生まれた朝倉の魅力を伝えるためのアイデア(モノ、コト、情報)の発信や朝倉をフィールドにした新たなビジネス創出へ向けて、第3弾は大学生を対象に5月に実施する予定です。
 特別協力:Global Connect Fukuoka、WASOMI、福岡地域戦略推進協議会(FDC)
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※情報は2019.2.15時点のものです

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