セレブが集うカリブ海で一番美しい海【英領アンギラ】

今回の熊本地震におきましては、熊本県、大分県、および 周辺地域などで被災された皆さま、そしてそのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

今月はカリブ海の島々に行く機会があった。

現地からコラムを投稿しようと思っていたのだが、ちょうど熊本と大分で地震が起きた。

今日、紹介する英領アンギラに到着した夜、Wi-Fiを繋げてみるとたくさんメールが入っていた。

 

「福岡は大丈夫?熊本は大丈夫?地震で酷いことになっているね」

 

九州以外の友達たちから心配するメールだった。

妹からも「熊本で地震!震度7!」と入っていたので、急いでYahoo!を開いてみた。

こちらのCNNでも日本での地震のことが取り上げられていた。

余震の多さと時折発生する強さにも驚かされる。

我が家は福岡だが、熊本や大分には友人知人もおり、実家が熊本だという福岡在住の人も周りには多い。ましてや、愛する九州での震災・・・気が気でなかった。

カリブ海に着いてから、カリブの島々の魅力を伝えようと思ったが、我が九州で起きていることを考えると、とてもそんな気にはなれない。夜も30分~1時間おきくらいに目が覚めてほとんど眠れなかった。なので、朝からホテル近くのビーチを散策していたのだが様々なことが頭をよぎった。

朝のビーチはとても静かだ。聴こえるのは波の音だけ。

朝のビーチはとても静かだ。聴こえるのは波の音だけ。

 

私は今ここで何をしているのだろう?

九州の人が大変なのに、こんなところにいてバチが当たらないのか?

こんな時にこういう光景を見ることは罪だろうか?

仕事とはいえ、空いた時間のこの過ごし方は間違っているのか?

早く日本に帰りたい。家族の顔が見たい。友達に会いたい。

目の前にある美しいカリブ海と、自分の頭の中はまるで別世界だった。

切なくて、涙が止まらなかった。

 

帰国後もなかなかコラムを書く気にはなれなかったのだが、熊本在住の方のフェイスブックでこういう投稿を見た。

 

「被災者に気を遣わず、自粛だの不謹慎だの思わないで、あなたはあなたの通常を取り戻し、私たちの代わりに、そして私たちの為に経済を回してください」

 

気が向かなかったというのもあるが、テレビで良く取り上げられている「不謹慎狩り」も怖かった。しかし被災していない自分がいつまでも通常を取り戻さない訳にはいかないと思い、恐れずにいつものようにコラムを書こうと決めた。

 

カリブ海での訪問先は、

英領ヴァージン諸島→英連邦アンティグア→英領アンギラ→英領モンセラット→仏領グアドループ、そして、オランダ領セントマーチンだ。その中で今日は英領アンギラを紹介したいと思う。

ピンクの点線が今回訪れた地域。いずれも国ではなく自治領など。
カリブでも特にこれらの島は日本人で訪れる人はほんの僅か。

ピンクの点線が今回訪れた地域。いずれも国ではなく自治領など。
カリブでも特にこれらの島は日本人で訪れる人はほんの僅か。

 

カリブ海には1493年コロンブスの発見以降、ヨーロッパ侵略が始まり、幾多の戦争を経て、欧州諸国の領土になった島がたくさんある。

アフリカでも南米でもそうだが、ここカリブ海も欧州諸国から侵略された歴史がある。

島々には原住民が住んでいたのだが、彼らを追い出し、アフリカから奴隷を送り込み、さとうきび畑などで強制労働をさせ、自国の利益の為だけに開拓を行った。 

今の時代、もちろん奴隷制度はなくなっているが、今度は自国の為に人間の欲を利用しマネーローダリング、いわゆる租税回避の地としての仕組みを作り上げたのだ。

最近、パナマ白書でも話題になったように、英領のカリブ海の島々はマネーローダリングの地として有名。どの島も人口が1~3万人しかいない小さな島々だが、金融機関の数は多く、現地の観光案内本には「最短○日で法人設立可能!」「ここで会社設立すれば従業員不要」などと書かれていることに驚く。「小さな島で大きな受け皿」というキャッチコピーもあるくらいだ。カリブ海は確かに美しいが、金融面ではどれほど汚いことが渦巻く世界なのだろうかと考えると、そのギャップに不思議な感覚に陥る。

そういう世界とは全く縁のない女王、ローダリング(洗浄)してもらうマネー(資金)はないので、ここ最近打たれ弱い弱気な自分のメンタルをローダリングしてもらおうと思った。

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