西アフリカのハート ブルキナァソで映画祭に遭遇 ♪

アフリカ西部にある内陸国ブルキナファソを先月上旬、6年ぶりに訪れた。

西アフリカのちょうど真ん中に位置するので、「西アフリカのハート(心臓)」といわれている。

「ブルキナファソ」と聞いても、ピンと来ない人も多いと思う。

「ブルキナファソ」と聞いても、ピンと来ない人も多いと思う。

現地の言葉で「高潔な人々の祖国」という意味がある国名の通り、500以上ある民族の歴史は深い。特に15世紀ごろに栄えたモシ国のモシ族は国民の50%を占める。

ブルキナファソも欧州列強時代にフランスに植民地されたが、フランスはこの強大な王国を滅ぼさず、うまく利用した。その為、アフリカの中では珍しく今でも首都の王宮には王が住み、各地ではモシ族の力が大きい。

モシ王家には興味深い伝説がある。

昔、双子の兄弟の弟が兄との権力争いを避け、都からワイグヤという地域に移り住んだ。しかし弟を慕っていた妹が王の象徴とされるフェティシュという家宝を盗み、弟に渡してしまう。
それを奪い返すため兄が兵を引き連れ、ワイグヤに向かおうとするが周りから「兄弟で争うべきではない」と諭され、断念。
その後もフェティシュは見つからず今でもワイグヤにあるとされていることからワイグヤのモシ族の首長の地位は高い。
その一連のやり取りが毎週金曜日に王宮で行われるセレモニー行事になっている。
王宮は厳重に警備され、写真撮影ができなかったのが残念だが・・・。

セレモニーといえば、訪問時、首都ワガドゥグでは2年に一度開催されるアフリカ最大の映画祭に遭遇した。

アフリカで最大級の映画祭はアメリカのアカデミー賞のアフリカ版のようなもの。

アフリカで最大級の映画祭はアメリカのアカデミー賞のアフリカ版のようなもの。

会場では現地ガイド(一美)とお揃いの記念ポロシャツを購入し、滞在中はハイテンションでそれを着て映画祭気分を満喫した。

ルンルンでガイドの一美とブルキナファソの独立時の様子をイメージした庭の前で記念撮影。そして後で「有料だ。5ドル払え」と言われる。

ルンルンでガイドの一美とブルキナファソの独立時の様子をイメージした庭の前で記念撮影。そして後で「有料だ。5ドル払え」と言われる。

 

お庭の様子・・・。

お庭の様子・・・。

まあ、それでも一般的に治安が悪いといわれる周辺諸国と比べると遥かに安心して旅ができる。5ドル取られたくらいで、ブツブツ言う気にはならないくらいブルキナファソは良い国だ。

映画祭では1972年の第一回目からのグランプリ作品のポスター撮影に時間を費やしたり、

大きすぎる焼き魚の火の通り具合を気にしてみたり、

もちろん、お腹が弱い女王に食べる勇気はない。

もちろん、お腹が弱い女王に食べる勇気はない。

記念グッズなど売る店がたくさん出ていたので、見て回ったり、

テレビ取材されないか、順番を待ってみたり、

アピールが足りなかったのか、取材されることはなかった。

日本でもめったにやらない「自撮り」にチャレンジしたりした。

帰りのブルキナ航空の機内誌で読んだのだが、近年のアフリカ映画の成長と発展は著しく、今アフリカ映画を牽引する脚本家や制作に携わる人は女性とのこと。

アメリカやイギリスの大学で映画製作を学んだ女性たちは、母国に戻って映画製作に携わる。

女性が映画に携わることの最大の利点は、アフリカで起きている女性特有の問題を描くことができることだ。児童婚姻、性奴隷、レイプなど、そういった問題を映画を通して世界に向け配信するのだ。

そして治安の良いブルキナファソだからこそ、1972年から今までこの映画祭が途切れることなく続いている。これには大きな意味があると思う。

治安の良さはこういうところにも表れている。

中国の自転車やベトナムのバイクと匹敵するくらいにバイクの交通量が尋常じゃないブルキナファソ・・・。信号待ちで大量のバイクが停まっている様子はギャング集団そのもの。

しかしかなり品行方正だ。信号も守るし、横断中は歩行者優先で止まってくれる。

しかしかなり品行方正だ。信号も守るし、横断中は歩行者優先で止まってくれる。

 

駐輪スペースにもきちんと並んで停める。

駐輪スペースにもきちんと並んで停める。

アフリカで一番民族楽器が多い(特に打楽器)と言われているブルキナファソ。音楽教育も盛んのようで、楽器博物館で一美も上手な演奏を聴かせてくれた。

とても上手なのでレッスンに通っていたのかと聞くと、学校で習ったそう。

とても上手なのでレッスンに通っていたのかと聞くと、学校で習ったそう。

ハンドメイドの工芸品も盛んで可愛いものが多い。

街中にあるハンディクラフトマーケットは見ているだけでワクワクする。

郊外には石の彫刻博物館があり、観光名所となっている。

ブルキナファソを中心にフランスなどの彫刻家の作品もある。

ブルキナファソの観光名所となっている「石の博物館」

全ての彫刻にはそれぞれ意味があり、想像力を最大限に働かせて見ていくと面白い。

フランスからの独立を果たしたものの、隣国に逃げた人たちが祖国に戻ることが困難な状況を表している作品。

七大陸の民族を表す作品。写真はアジア人だとか。

広い敷地には他にもたくさんの作品が置かれてあった。一つ一つの意味を聞いていると、とても2~3時間の時間があっても足りない。

広い敷地には他にもたくさんの作品が置かれてあった。一つ一つの意味を聞いていると、とても2~3時間の時間があっても足りない。

このようにブルキナファソは意外と見るところが多かった。

時間があれば郊外に足を伸ばし、歴史的な建造物も見ることができる。

西アフリカの心臓部だけあって、人々がハートフルで穏やかでフレンドリーであることもこの国の特徴だと思う。本当に居心地が良く、滞在しやすい国だった。

最後にガイドの一美の本名は、カズミール。カズミという発音が覚えやすかったので、滞在中はカズミと呼んでいた。

漢字を「一美」にしたのは、カズミを変換した文字を見せると「一」が簡単で覚えやすいと一美が自分で選んだのだ。

次に映画祭が行われるのは2年後の2019年2月末~3月初旬。

この時には「アフリカで映画に触れるツアー」を作りたいと思った。

※情報は2017.4.18時点のものです

珍国の女王

【珍国→珍しい国→日常ではあまり耳にすることのない国】

縁あって100ヶ国以上の国や地域を訪問させて頂いております。 なぜ、自分で女王と言ってるかというと、西ヨーロッパ諸国を訪問した時に 立て続けに現地の人に、どこかの女王に似てると言われて有頂天になってるから。 どこの国の女王かは不明だけど。 特技は、どんな地域にでも雨を降らせて、虹を架けること。 究極の雨女です!

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